30Jun
拙書「9マス分散式ではじめる積立投資信託」で書いたのは
財産3分法を元に資産を分散することで
リスクを抑えてリターンも享受する手法です。
財産3分法とは、現金・株・不動産に資産を
分けることで、リターンを得ながら
リスクも回避する方法です。
このリスクには、3つの基準があることを
ご存じですか?
3つの基準とは「安全性、流動性、収益性」です。
安全性は、株価や債券などの価格が変動する価格変動リスクや
為替変動リスク、
債券や株式を発行している企業の経営破綻で
株や債券が紙くずになってしまう信用リスクが小さいと
安全性が高くなります。
流動性とは、現金化が容易な金融商品のことです。
株は、購入時よりも株価が下がっていれば
現金化できませんね。
不動産などは、現金化するのにもっと時間がかかります。
この安全性と、流動性をみながら
収益性であるリターンを得る組み合わせが大事なのです。
具体的な金融商品で見てみましょう。
預貯金は、価格変動も為替の影響も受けません。
信用リスクも預金保険制度で1000万円まで保障されています。
安全ではありますが、収益性がありませんので
資産が増えることはありません。
株や投資信託は、購入時よりも価格が上がっていれば
割と早く現金化できます。
株の場合は、土日を挟まなければ
売却した日を含めて4日後に現金化できます。
投資信託の場合は、国内・海外の資産で違いはありますが
大抵1週間くらいです。
流動性は、まあまあですが価格変動リスクや為替リスク
信用リスクは高いですね。
不動産は、価格変動リスクが少なく国内の不動産でしたら
為替変動リスクもありませんし、
信用リスクもほとんどありません。
ただし、現金化するのに非常に時間がかかります。
拙書では、投資信託を現物に見立てて
分散することを解説しましたが
現物でも、現金と株・不動産に資金を分けて
保有すると、リターンもあり、安全性も保たれるのです。
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